CAMBRA診療フロー実践編 東京

麻生歯科クリニック 事務長の長谷川です。

先日東京で行われましたCAMBRA診療フロー実践編について報告します。当セミナーは、CAMBRAセミナーの基礎編、臨床編に参加された医院ですぐにでも実践するために臨床に即した形式で行われます。

主な内容は

CAMBRAの概要
初診時のにおけるリスク評価導入のポイント(受付応対)
模擬患者による医療面接シュミレーション
誤差のでにくいカリスクリーンの正確な取り扱い方法
代表的な症例をもとに治療計画の立案から提案方法

など、CAMBRAを取り入れた一連の診療を講義やデモを通して学んでいただきます。

今回参加された医院は、CAMBRAを検討している医院からすでに導入している医院と様々でしたが
アンケート結果を見ると満足度の高い内容だったのではないかと思います。

ただ、課題としてはカリスクリーンのやり方にばらつきがあったため、正しいやり方を習得するために、より導入しやすく分かりやすい講義に取り込んでいきたいと思います。

今後のキャンブラセミナーにつきましてはさらに2017年度全米CAMBRAcollitionからの内容をフィードバックし2018年の7月頃から開始する予定です。

またCAMBRA診療フロー実践編セミナーも全国開催することが決まりましたので、お近くの方は是非ご参加ください。当ブログでもCAMBRAの最新情報を随時アップしていきますので乞うご期待ください。

第12回EBM勉強会「乳酸菌の口腔内への有効性について」

私たちの診療スタイルは主に患者と歯科衛生士が一対一で接する中で診療を進めておりますので、患者からの質問や日頃の臨床における疑問も歯科医師監修のもと歯科衛生士自身で解決することが求められます。

そこで、当院では歯科衛生士を中心としたEBM勉強会を行っております。

目的は歯科衛生士一人一人が日々の臨床における疑問を文献を通じて解決できるようになることにあります。メディアやインターネットなどの情報社会の現代において信頼性がある情報なのかどうかを見抜く目を養うことは、非常に重要であり、結果として患者の口腔を健康に導くことに繋がると考えております。

本日のEBMセミナーは「乳酸菌の口腔内への有効性について」行いました


当院で行われているCAMBRAの医療面接の際に、患者さんの乳酸菌関連製品の使用状況が増加傾向にあると感じていました。そこで乳酸菌についての正しい知識の勉強をすべきだと思いこのテーマを選びました。

第12回EBM勉強会 ハンドアウト

論文の内容から、ある乳酸菌は齲蝕と歯周病のリスクを減少させるのに一定の効果がある事が分かりました。プロバイオティクスの研究は2000年以降から報告され始めていますがまだエビデンスレベルは高くはありません。
しかし効果については期待できる面もありそうですので当院でも今後導入を検討する余地はあると考えました。
これからも患者さんへ多くの情報提供できるよう日々アンテナをはり邁進していきます!